侯爵令嬢アイネリーゼはある日、親友リンディアが結婚することを知らされる。突然の話だった。
「なぜずっと一緒にいる私よりも、顔も知らなかったはずの婚約者に、そんなに頬を染めてはにかんだ顔を見せるのだろう」
令嬢同士の絆なんて所詮一年草のよ
うなものだ。
配偶者という多年草との絆にはあっけなく負けてしまう。
その後、リンディアへの思いを立ち切り自分も家庭に入り平凡な家庭生活を送るアイネリーゼ。すっかり連絡も取らなくなった数十年後、リンディアから彼女へ手紙が届く。
再会したリンディアは、かつて結婚を急いだ理由をアイネリーゼに告げてきて……
ハッピーエンド、百合です。
※一度男性との結婚を挟んだ百合なのでご注意ください折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-01-05 12:51:21
4302文字
会話率:25%