おひとりホームドラマです。
タピっ♪
※ 作中作(?)の真似は、危険ですのでしないでください。絶対に。
最終更新:2019-12-01 01:33:56
777文字
会話率:9%
東洋医学は疾患前。西洋医学は疾患後。
海を挟んだ2つの医学の違いは、その治し方にある。
例えば何かの拍子に、接合部が緩んで腕が取れてしまったおもちゃがあるとする。
西洋医学は、腕が元通りになれば治ったと判断される。
対して『何
故腕が取れてしまったのか』を考えるのが、東洋医学である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-12-18 18:47:03
3948文字
会話率:60%
生姜湯を飲んで、体が温まり始めた。
最終更新:2016-04-01 00:00:00
210文字
会話率:0%
足元には濃い靄が揺曳し、空には薄白く月がかかっていた。
早朝、四時半である。
籐冶は家の木戸を閉めて、外に出た。
退身を願い出て、許されたのはひと月前のことである。女中のおやすも一緒だった。
結婚して、ふたりで料理屋をやりたいむね
、主人の大崎矢五郎に願い出たのである。
大崎矢五郎は水築藩の家老であった。
代々、家老を勤めている。格式は立派だった。
しかし、舌が利かない。
どんな料理を作っても、うまいとも不味いとも言わない。それが面白くなかった。
父親の代から数えると、五十年も奉公してきている。
「もうそろそろいいだろう」と籐冶はひとり言ちた。
「なあ、そう思わんか?」と、おやすに訊いた。
おやすとは、三年前からの付き合いである。
行儀見習いとして、おやすが大崎家に女中として入ってから、一年ほどして、ふたりは恋仲になった。
風邪を引いて寝込んだおやすに、籐冶が生姜湯を作って呑ませたのがきっかけだった。
それだけではない。籐冶は額の上の濡れ手拭いも交換した。玉子粥も作って食べさせてくれた。
そんな経緯がある。
おやすは、一月前から、実家に戻っていた。
途中でふたりは落ち合った。
天神様の祠の前であった。
籐冶とおやすは、今後が幸福であるようにと、手を合わせて願った。
「さあ、いくか」
籐冶が腰を上げて、おやすに声をかけた。
おやすも腰を上げて「いきましょ」と応じた。
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最終更新:2015-01-24 15:09:44
11957文字
会話率:29%