居酒屋の娘・紗友は、十一人のオジさんが四十年ぶりのサッカーでケンカしはじめたことをきっかけに、その場の流れで旧四季橋商店街のオジさんサッカーチーム「ブリッジス」の監督に就任した。
元サッカー少年と言えば聞こえはいいが、毎日飲んで食って
騒いでは、老化によるスタミナ不足で走れない。サッカー観が違いすぎるジェネレーションギャップに、寂れゆく商店街と身持ちな中高年の哀愁。
おまけに、幼なじみのサッカー男子を狙う後輩女子にはとんと嫌われているときた。
ファンタジスタはすっかり死んだ、二〇四二年。現代サッカーの技術ゲーゲンプレッシングを駆使する渕山町のライバルチーム「マウントス」に、旧式のオジさんたちは果たして勝てるのか。
ジジイだってサッカーできる! 諦める心を蹴っ飛ばす、ミラクルサユのリスタート・ストーリー。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-08-31 23:00:00
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会話率:49%
その年のスペイン二部リーグは、長く優勝から遠ざかっていた、古豪であるジローナSCが、首位の強豪のサラゴサと最終節にて、どちらが優勝するのかを決着する年となった。このまま安定にサラゴサが勝利を勝ち取るか、ジャイアントキリングを達成して、見事ジ
ローナSCが栄冠を勝ち取るのか——クライマックスを迎えていた。その年は見事ジローナが勝利し、優勝を勝ち取る。その優勝メンバーの中には、とある日本人選手の姿があった。男の名は緒方 洵一。無名だった彼が、今季ではなんとアシスト王に輝き、チームを牽引した功績は、日本サッカー界にも激震を与えた。彼はすぐに注目の的となるが、突然訪れた大怪我により、彼への注目はまた無名だった頃に後戻りしてしまうが……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-08-22 00:06:05
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会話率:50%