珍しく残業がなかった日、定期券の途中の駅で降りてみた。
車窓から見るだけだった町を歩いて八百屋さんに立ち寄る。
……何このレアアイテム。
常連客は見慣れているのか、全く気にしていなかった。
最終更新:2017-12-19 20:02:05
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会話率:0%
野菜が大嫌いな僕と、野菜が大好きな私の――めくるめく野菜生活。
野菜が嫌いなお坊ちゃんフランシスと、野菜が好きな宿屋の下働きハンナ。
セレステの街にある宿屋『至高の蹄鉄』亭は、今日も大繁盛。
領主であるフェブレ公爵家の奥さまは、珍しい野
菜を育てるのが趣味という変わり者。
美味しい野菜を求めて、領主さまのお屋敷にある温室に忍び込んだハンナは、たまたま野菜をダメにしようとやってきていたフランシスに見つかってしまう。
「おい、ハンナ、服を脱げ」
「どどど、どっひゃー!?」
さあ、美味しくて幸せな、二人の野菜生活が幕を開ける。
※)カクヨムにもほぼ同一の内容で投稿されています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-05-26 21:00:00
85012文字
会話率:28%