「都合良く即死級の交通事故に巻き込まれたい。こんな日々は嫌だ……!」
中学三年生の藤代語(ふじしろかたる)はどんなに頑張っても報われない人生に絶望していた。日常から逃げ出したかったが、そんな勇気もなかった。
ある日、散歩中に雷のような光に包
まれたかと思いきや、気付いたら異世界へワープしていた。そして目の前には精霊を名乗るリスのような少女が立っていた。
「姉様を助けるために召喚したです。勝手なことをしてごめんなさい。でも、協力して欲しいです」
元の世界への帰り方が分からないし、帰れても辛いだけなので語は少女を手伝うことにした。だが、その内容は「しりとりを用いて異能バトルをする」ということでーー!?
その精霊の少女曰く、彼女の姉は数ヶ月前に謎の団体に誘拐されてしまったらしい。その後、しりとりを用いた異能バトルの選手権での優勝賞品にされたことが判明。彼女の姉を救うにはその選手権で優勝する以外に道は無いようだ。
彼は元の世界にいたころ、この手の作品ばかり読んで現実逃避をして、実際にできるわけないと思いつつ、密かに憧れていたので彼女に協力し戦うことを割とすんなり決意するのであったーーが、彼は召喚されて早々風邪を引いてしまった。
おいおい、こんなんで大丈夫なのかよ主人公!?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-03-24 17:45:32
37320文字
会話率:52%