「ごめん。明日の花祭り、一緒に行けなくなったんだ」
そう言って申し訳なさそうに謝るバオリーを見て、
『やっぱりね。そう言うと思ったわ』
そんな思いでロナナはそっと小さくため息をついた。
いつも仕事を理由にロナナとの約束を簡単に破るバオリー
に、ロナナは以前から決めていた事がある。
自分自身に賭けをしていたのだ。
『もし。今年の花祭りの約束を、フローレンス様の護衛の仕事を理由に断られたら、もう彼を待つのを止めて別れよう』
バオリーから花祭りの誘いを受けた時から、そう決意していた。
犬科の獣人バオリーと、同じ犬科獣人のロナナ、そして二人の周りの獣人達の織りなす物語。
三話で完結の、サラッと読める軽いラブストーリーです。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-07-26 14:31:57
12263文字
会話率:23%
ちょっと残念な王太子殿下。
その身分故に数多のご令嬢からの求婚があったが、その中でも異彩を放つ物が一つ。
ごりらの獣人のご令嬢からの求婚。
力強く逞しい彼女は、獣人の特性上、思い人には一途。ごりごりくるご令嬢に王太子殿下は日々どのように
逃げるのか悪戦苦闘の毎日。
力強いご令嬢からの求婚に、ちょっと残念な王太子殿下はどうするのか。
彼の思いは本命に伝わるのか。
そんなお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-09-16 00:00:00
14799文字
会話率:66%