2016年、那覇市では連続失踪事件が相次いでおり、市内にある観光名所「福州園」にいたはずの兼村未来(かねむらみく)と知花蓮(ちばなれん)は100年前の松尾山(まちゅーやま)と呼ばれる当時の那覇区の久米と若狭の間にある小高い丘にタイムス
リップしてしまう。そこで赤瓦の家を見つけ、2人はその家に入る事になる。
赤瓦の家には2人の男女がおり、1人は未来の叔母婿である金城拓也(きんじょうたくや)であり、もう1人は沖縄出身の男性と結婚した宗像沙夜(むなかたさや)だった。
彼らによると、自分達も同じ2016年から来た「アルバース財団」という組織の人間であり、ここに来た理由は人の存在を消す機械「VANISH」を悪用し、歴史改変を図ろうとする防衛省の外部組織「帝国機関」から「VANISH」を取り戻し、消された人達を元に戻す事だった。拓也達は一般人を巻き込みたくないため、未来達を現代に帰らせようとするが・・・・・大正時代の県都那覇を舞台にしたタイムスリップ小説が今、始まる!
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 17:49:58
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