この匂いは……まさか。
カリーナ・ブランシェット伯爵令嬢は王立魔法学園に通う普通の学生だった……ただ一つ、犬並みに鼻が利くことを除けば。
ある日の午後、廊下ですれ違った時、彼女は婚約者から二つの香水の匂いを嗅ぎ取った。
「一つは
今話題の恋人との時間につけると良いといわれる男性向け香水。もう一つはあのリリーさんがよくつけている香水」
それは婚約者が平民出身の特待生と浮気していることの証拠だった。
「婚約破棄の手続きってどうすればいいの?」
しかし恋や愛などない政略結婚相手ということで、色恋に興味がなく平和主義な彼女は普通に白紙にしようとしていた。
そんなことを相談された婚約者の弟、アーサーはある提案をする。
「こちらの証拠集めや断罪を手伝ってくれれば、我が家のパティシエのスイーツを献上しよう」
どうせ家名が落ちるなら廃嫡に追い込もうとカリーナに協力を仰ぐことにしたのだった。
恋より食い気のカリーナは言いくるめられてしまい、二人は証拠集めをすることになる。
「俺は姉だと思ったことはない」
無事に婚約破棄をした後……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-03-05 07:14:25
5677文字
会話率:58%
俺、同級生を彼女にしたら、世界最古の諜報機関に勤務することになりました
犬並みの嗅覚を持つ俺は、高校で同級生になった彼女に一嗅ぎ惚れした。その彼女は、中学校時代に不幸な事件に巻き込まれて以来、恐れ避けられ孤立していた。
関わると、
犯罪者にされて破滅する、自殺まで追い込まれた奴もいる、と。
俺の嗅覚と俺の友人の推理は、事件の真相を見抜いて彼女の濡れ衣を晴らした。
しかし、それによって得た真実は、普通の高校生が決して踏み込んではならない世界への入り口となるものだった。
満身創痍になりながらも、彼女を守りたい一心で、友人と共にその世界で戦い続ける俺。
歴史、世代、国境を超えて話は進みます。各章はほぼ独立していますので、どこからでもお読みいただけると思います。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-03-16 07:31:13
699359文字
会話率:22%
題名のまんまの内容です。
最終更新:2019-05-06 08:45:35
9247文字
会話率:23%
紅(くれない) 緋色(ひいろ)という少女がいました。彼女は正義感に満ち溢れる無鉄砲な女の子で、そのパートナーである真(まこと) 優(すぐる)という嘘つき少年と行動を共にしていました。
強盗人質事件を解決した翌朝、二人の住んでいる部屋に一
本の電話がかかります。その内容はとある孤島が地震に見舞われ大惨事になっているというものでした。
緋色は、優を連れて現地に到着します。そこで多くの人が行方不明になっているということを聞き、いつ崩壊するかもわからないようなホテルへ救出に向かおうとします。ただ、一人では危険ということで現地で出会った、盲目ながらも犬並みの嗅覚を持つ女性の犬神犬子と両親が行方不明なままの幼女と行動を共にします。
しかし、地下から進入したものの、顔面を破壊されて殺された女性の死体や、突然命を狙ってくる殺し屋と出会い、疑問を覚えていきます。その直後に被災者達と合流。女の子の両親とあわせて七人の生存者がいました。その内二人は重傷を負っていて動かすことも危険でした。
翌日、生存者の一人である男性が殺されます。発見された死体の近くには、外部との連絡を取るための無線機も破壊されていました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-10-20 07:00:00
110665文字
会話率:36%