【ファンタジー系ヒューマンドラマ】
半年前に父ラモント男爵が亡くなってから、私はなぜだかふさぎ込みがちだった。正直なことを言うと、こうして鬱々としているのは、自分でも驚きだったのだけれど。だって、仕事人間の父に特別かわいがられた記憶もなかっ
たし。
でもそんな鬱屈とした気持でいても、私は父があちこちに遺した事業を整理しなくちゃならない。私は忙しくしていた。
そんなとき、突然、異母弟を名乗る者が訪ねて来た。
私はその少年の身の上話に半信半疑で問いかける。
「あなたが父の子どもだって、何か証明できるものを見せてもらえないかしら?」
しかし、彼は言うのだ、「証拠になりそうな物は何もありません」と……。
じゃあ、何? あなたは何の証拠もなしに、自分はラモント男爵の子だって言いに来訪したの? いくら何でもそれはないでしょう!
作者初のヒューマンドラマジャンルです。
設定ゆるいです。どうぞお手柔らかによろしくお願いいたします。
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他サイト様にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-07 04:10:00
7172文字
会話率:21%