私立日月学園には稀代の奇人変人として畏怖され、日月四天王と呼ばれる四人の生徒が存在する。そんな四天王に名を連ねる序列三番《魔女》の無々篠禊はある放課後、クラスメイトの首藤弥生から呼び止められる。話を聞いてほしいという彼女に対し、友人でもな
い相手のために時間を割きたくない禊は冷たい態度で断るが、弥生の口から出た決定的な一言に足を止めた。「悪魔憑き」という一言に。 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-05-04 21:00:50
23256文字
会話率:60%
無々篠一族長女にして第三子、無々篠李は、自他共に認める奇妙な殺人鬼だった。殺人にのみ特化した特異家系、血脈以上に流血によって継がれる一族・無々篠にありながら、彼女は殺人そのものを嫌っていた。
嫌っているにも、拘わらず。
彼女は他の誰よ
りも、歴代の誰よりも殺人鬼だった。
人殺しを厭う殺人鬼である彼女は、自身の死を願わない日は無かった。そんな彼女が生き続ける上で、欠かすことのない習慣があった。月に1度、好きなライトノベルの新刊をしこたま買い込むのだ。この日もまた、彼女は多大なる犠牲が出てしまうことに心を痛めながらも、電車で目的地へ向かっていた。
ある意味、彼女よりも奇っ怪な連れ添いと共に…………。
無々篠シリーズ、第5弾です。ある意味最強の殺人鬼、無々篠李の憂鬱です。心理的議論多量につき、胸糞注意です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-07-08 00:23:17
26447文字
会話率:46%
世間を賑わせる大泥棒・無々篠桜桃には、盗みの師匠とも呼ぶべき人間が一人いた。曳薗手毬。現在病院にて生死の境を彷徨っている彼女は、3ヶ月前に万引きを咎めた際、実行犯たちによって暴行されていたのだ。未だもって、回復の兆しはない。
彼女の一人
娘、曳薗唄七もまた、憂鬱な日々を過ごしていた。
怪盗でありながら殺人鬼、生まれながらにして人殺の鬼と定められた桜桃は、自らが師と仰ぐ人間の為に、動き出すが…………。
無々篠シリーズ第4弾、長兄・桜桃の登場です。他の兄弟よりも恋愛成分強めです。殺人鬼なところは変わりませんが……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-30 20:43:52
25845文字
会話率:38%
無々篠甘瓜は、酷くイライラしていた。通りすがりに見つけた死に装束の少女を、思わず殺そうとしてしまうほどに。
季師走睦月は、危機感を抱いていた。自身の殺人の腕が、誰が見ても明らかなほどに、鈍っていることに。
彼女たちは、ある夜に偶然によ
って出会った。正義を抱く殺人鬼と、復讐を志す殺人鬼の卵。そして奇遇なことに、彼女たちの目的は水面下において合致していたのだった……。
無々篠シリーズ、第3弾です。今までよりも殺人成分及び屁理屈成分がやや高めになっております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-06-29 23:15:18
26426文字
会話率:40%