多くの人間が仕事を失い、代わりに表現者として新しい物語=噺を大量に消費する、噺消費社会。噺木を育てる噺農家の私は、妻・ミェナとの関係に悩んでいた。ある日、喧嘩の末に家を飛び出したミェナが交通事故に遭い、植物人間となってしまう。自分の行いを悔
やみ、悲しみに暮れる日々の中で、無意識下のミェナと話す、禁断の方法を思いつく。孤独な私は、無意識と舞うミェナの姿を幻視した。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-09 10:23:11
10073文字
会話率:50%
惑星や衛星で採掘される鉱物資源と核融合、再生可能エネルギー源。それによって地球は空前の消費社会を出現させていた。
しかし過酷な宇宙空間での生活は困難を極め、地球上と地球外での生命維持の保証と経済の格差は開く一方だった。
小惑星帯、火星
をはじめとした衛星都市は地球で生産される物資の供給はまさに死活問題で、空間移民はどんなに不平等を認識していても妥協をせざるを得なかった。
そんな中、太陽系の統治をおこなう地球統合機構と、植民自治政府を支え続けていた巨大複合企業、太陽系開発体が対立を始める。
当初は空間移民の生存権に関する権利主張だったが、地球経済界の利権が絡みあって事態が複雑化。
強引な経済制裁と規制強化で、追い詰められ太陽系開発体と空間移民達は自治独立を宣言。
武力制圧を選択した地球統合機構は非常事態宣言を発令。
太陽系はいつ果てるともしれない泥沼の戦争に突入していく事になった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-03-29 18:25:38
43483文字
会話率:34%
ロボットやAIの死──。
多くの作品で、それらは悲劇的なものとして扱われる。
だが、本当にそうだろうか?
我々は、ロボットが死んだ時に泣けるのだろうか?
新しいロボットを口を開けて待つだけの幼子にすぎないのではなかろうか?
化学以外に
能のない理系作者が、深夜テンションで考察する──。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-04-23 12:58:16
4783文字
会話率:2%
通信網が世界中に張り巡らされ続け、サイバネ手術が普遍化し、インターネット空間へ精神をダイブさせることが当然になり、突如として魔法が出現した時代。世界は衝突し、融合し、今も拡大を続けている。人々は宇宙への進出の道を断たれ、もはや宇宙植民の夢は
小学生にすら口にされなくなった。新型サイバネ、過剰消費社会、魔法、見目麗しいエルフのゲイシャ、人気花魁アイドル、サイバードラッグ、合法トリップドリンク。
皆、熱に浮かされ、ケオスの海に呑まれていく。空の色はノイズ交じりで不通状態なテレスクリーンの色、誰も青空など求めてはいない。身を隠すためのほの暗い影が都会を生きる人々には必要なのだ。宝石箱のように輝く摩天楼、宝石箱の輝きが強まれば強まるほど、色濃く、深く、より暗く影が落ちる。
未来的電脳メガロシティに生きる者は誰もが犯罪や後ろ暗い事とは無縁でいられない。
そんな世界を生きる未来的エルフ青年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-02 13:08:43
9767文字
会話率:49%
もしも、人間を作ることができたなら……
最終更新:2013-04-26 22:21:40
8679文字
会話率:43%