死んだ祖母を夢に見た小夏は、高校一年生の夏休みを使って祖父の家を訪ねる。小夏は祖父に、古くから村に伝わる「沼送り」という風習を教わる。死んだ者が、沼の向こう側に送られ、そこで幸せに暮らせるというものだ。しかし祖父は、戦争で人を殺したので、自
分は沼送りにはなれないと言う。自分にそっくりな花を咲かせる「仏草」を探さない限り。小夏は祖父の仏草を探す決心をする―― 世にも奇妙な物語『人面草』をモチーフにした作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-05-28 15:47:31
5309文字
会話率:43%