前作、『しじみ汁』の続編。
目を悪くした根付職人、庄吉は、盗賊改め方同心、高山新十郎の手助けで眼鏡を使えるようになる。その見返りに、人足寄場で細工物の作り方を教えることになった。
臆病な性格が災いして誤解を受けやすく、その都度落ち込むのであ
る。女房のおツネは、耳が悪いことを逆手にとって庄吉を励ます。
深川蛤町の飯屋『大瓢箪』を舞台に、新たに富田町の捨松という御用聞きが加わって、人生模様を描いてゆく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-05-13 15:31:48
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会話率:53%