幾田陸は会社をリストラされた次の日もスーツを着ていつもの様にアパートを出て、東京メトロ千代田線代々木上原行きに乗っていた。眼の前に座っていた女性がバッグから取り出したスマートフォンケースが自分の特注品ものと同じで驚き、なぜか彼女の跡をストー
カーの様に追いかける。大手町で降りた彼女は徘徊した後、東京駅のホームに立って入ってきた電車に身を投じる寸前、陸に助けられる。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-25 21:00:00
18522文字
会話率:52%
この世界は現実か?
そもそも現実とはいったいなんだ。
夢の世界とはいったいなんだ。
ここが現実世界だと誰が言いきれる。
例えばここは、そこに飛んでいる蝶の夢かもしれない。
夢は直に覚める。その時夢の世界はいったいどうなるのか。
俺たちは、目
覚めたらその夢を2度3度絶対に見るということはない。
では目覚めたらそれまで見てきた夢の世界は消えるのか?
そうとも言い切れない
なぜなら夢の世界は物質ではないため、その証明をすることは不可能だからだ。
だが逆に、夢の世界が消えないとしたら、常にとんでもない数の世界が構築されていることになる。
例えばそうだとすると、世界は星の数よりも多いのかもしれない。
これは、その中の一つの世界の物語に過ぎない。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-01-05 23:18:46
7334文字
会話率:51%