俺たちの旅は最初から仲間を殺すための旅でしかなかった。
俺は天真爛漫な桃髪の少女・エマを、黒髪の剣士・ローエンは父のように慕うロームングルを。旅が始まった時から、思い出に溢れるあの旅の全ては仲間を殺す、その最終目標に向かって歩んでいた。
俺だけが”エマを殺す”という役割に抗い、思い出が進む足を止まらせる——そんな物語
*****
1人は桃髪の英雄を救うために
1人は桃髪の少女を殺すために
1人は物語を終わらせるために
1人は物語と誇りを託すために
歴史は伝説に
伝説は神話へ
*****
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-17 19:44:22
76072文字
会話率:46%