アランは村の中でも平凡で特に秀でるものも無く、特徴が無い男だった。
それでもアランは足だけには自身があり自分が村一番の走り屋だと思っていた。
しかし村に訪れた冒険者に駆けっこで負けてプライドをズタぼろにされたアランは森の中へ走っていき引きこ
もることにした。
獣を狩り自給自足の生活の中、アランはそれでも自分の足を信じ走りこみ蹴り技を鍛えた。
冒険者に負けてから10数年、おっさんになったアランは若いころの過ちを恥り全うな職に就こうと冒険者になることを決意し街へ行く。
この時アランは知らない、アランの住んでいた森は魔獣が住む危険区域でそこで鍛えたアランは最強とまで言えるほどの力を手に入れていたことを。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-11-21 12:02:47
9918文字
会話率:44%