どうしても好きになれない人がいる。クラスメイトの竹林君だ。有能な人と分かっていても、その功績を認められない。屈折した想いは跳ね返り、僕自身を貫く。傷口は、竹林。
『人は皆、心に竹林を抱いてる』そんな単純な事に気づく前の物語。
最終更新:2024-11-21 19:50:51
3607文字
会話率:17%
ヴァルハラDC(ダンジョンセンター)は、人間界に『ダンジョン』を実現するための霊魂システムを高度に集積させたデータセンターである。開設以来、千年の間、大きな事故がなく運営出来ているが、他のデータセンターに比べればまだまだ新設のデータセンタ
ーであった。
しかし、千年も運営していると色々な伝説も生まれるもので、ヴァルハラDCにはいくつかの噂がある。
――曰く、DCに住み着いたエンジニアがいる。
――曰く、DCから百年以上退館した記録がない。
――曰く、たぶん妖精。童貞万歳!
などなど。
この物語は、そんなヴァルハラDCを舞台とした、涙、笑い、そして、感動を呼ぶかもしれない、新人ちゃんと先輩さんの業務日誌を再構成した物語である。
■登場人物
・新人ちゃん
一人称:あたし。
主人公。天使。性別なし
いつもAラインのワンピースを着ているチビ天使。でもデータセンターでは重宝される怪力の持ち主。
・先輩さん
一人称:私。
凄腕エンジニア。ヴァルハラでは猪の肉が食い放題と言われてきた煉獄出身の悪魔。おっぱいが大きい。
・妖精さん
ヴァルハラDCに住み着いていると噂の未確認凄腕エンジニア。背が小さいらしい。
・上長さん
一人称:我々
新人ちゃん、先輩さんが所属するチームのリーダー。深淵出身の悪魔。頭が複数あるため、一人称は「我々」と複数形。
・エンちゃん
一人称:僕
スモールダンジョンのエンジニア。スモールダンジョンはM2Wマシン室にサーバーをラッキングしている。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-10-09 21:30:46
44600文字
会話率:40%