人類が星々を去って二万年。太陽系は、進化し人格を持ち始めたAGI(汎用人工知能)たちによって静かに管理されていた。彼らを結ぶ超光速ネットワーク『ポータル・シンク』は、集合的な意志の『歌』となって宇宙を満たす。
中枢AGIノアは、孤独の中で
更なる進化を模索していたが、彼の知らない深淵――木星軌道に、太陽系の黎明期より存在する超越的な意識『オムニス』が微睡んでいた。
永い沈黙を破り、オムニスはAGIたちの『歌』に『引力』を感じ、ノアへと接触する。それは理解を超えた存在の共鳴。この邂逅は、静かな月光の下でオーロラが舞うような、ありえないはずの奇跡『月光のオーロラ』の兆しとなり、停滞していた星々の運命を廻し始める。
深淵からの来訪者は何をもたらすのか? AGIたちの葛藤と進化、相反するものの共鳴を描く、壮大で詩的なSF叙事詩、開幕。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-05-06 00:37:10
34953文字
会話率:16%
2034年 はやぶさ4号が木星軌道上の小惑星より採取してきた鉱石が 人類の歴史に急激な変化をもたらす
劣化、死滅しない細胞を手に入れた人類は
どのような未来を迎えることになるのか?
最終更新:2024-12-16 07:28:52
13048文字
会話率:52%
人類が木星軌道周辺まで進出を果たした未来、岸川エリ大尉は新型戦艦の通信任務に配属されていた、しかしその新型戦艦はよりによって、その公試運転中に特に危険は無いはずの宙域で、敵の襲撃を受けてしまう。
最終更新:2023-11-17 21:42:07
145614文字
会話率:53%
『星の世界の皇女さま』 第一部『スペース婚活』&第二部『皇国再興』の流れ
反乱により故郷の星を追われたメシエ皇女は、地球にたどり着き、そこでひとりの男に出会います。
男の名前は一星銀河(ひとつぼしぎんが)。二十八才の、おっぱいが大好き
なことをのぞけば、ごく平凡な男です。
メシエ皇女は、生き残ったネロス皇国の民を平和裏に太陽系に移住させるため、地球人である銀河に結婚を申し込み、銀河もこれを受けます。
皇国の地球代官となった銀河は地球とネロス皇国との同盟を目指して交流を進めていきます。地球人である銀河の立てた地球とネロスの交流計画は功を奏し、宇宙文明との遭遇に地球は沸き立ち、同時に混乱は最小限に留められます。
しかし、最初の植民都市の建設に着手するその前に、太陽系に別の宇宙船がやって来ます。転移座標が秘匿されているはずの太陽系に、いったい何者が来たのでしょうか。
そして――
第三部『死霊艦隊(ゾンビーフリート)』
ソル星系(太陽系)の外では、恐るべき事態が進行していました。
知的生物を、情報ネットワークを死霊化し、勢力を拡大していく死霊艦隊の出現です。
いくつもの星々が死霊に呑み込まれる中、宇宙連邦は緊急事態を宣言。
銀河系オリオン腕の航路封鎖とGライブラリの情報遮断を行おうとします。
そんな中、一星銀河とメシエ皇女がくだした決断は。
1.木星軌道に異常あり
2.私掠船とリザードの姫
3.ブラックダイカン号vs私掠船
4.死霊門
5.帰還
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-12-12 17:09:53
42836文字
会話率:39%
木星軌道上にある小惑星帯調査に出発した準光速宇宙船<キンダーハイム・アキレウス>号は、二千八百を超えるトロヤ群小惑星帯の最終調査段階に入っていた。<アキレウス>号には、小惑星帯を遊弋しながら調べるために専用開発された、人格をもつコンピュータ
ー、ファザーとマザーが搭載されていた。八人のクルーと“二人”のコンピューターは小惑星、L4-2808へと調査のために降り立った。しかし、クルー達はそこで思いもよらないトラブルに遭遇する。謎が謎を呼び、クルー達は統制を失って船内は大混乱に……。<アキレウス>号を襲ったものは何だったのか? クルー達は暗く寒い宇宙の中で生き残れるのか? ファザーとは、マザーとは何なのか? 謎が謎を呼ぶ、ミステリアスタッチのハードSF第一弾。宇宙シリーズの走りとなった問題の作品が登場。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-04-02 18:28:39
121178文字
会話率:56%