佐野詠司。ホワイトな労働環境ながら低賃金な会社で働き、土日や祝日にはのんびりと過ごすという、仕事とプライベートを両立させた毎日を送っていた三十二歳のサラリーマン。
それがある朝目覚めたら、剣と魔法が入り乱れつつ、どこかソーシャルゲームを連想
させる不思議な世界に転移していた。
金も無く伝手も無い詠司は生きる為に冒険者となるが、適性のあるジョブは「すべてのジョブの下位互換」と蔑まれる錬金術師。しかし最高希少価値武器「UR武器」さえノーリスクで最大強化できるユニークスキル「最終限凸」を持っていた為、手練れのパーティーに拾われ、何とか食い繋いでいた。
そして一年後、詠司は定番イベント──追放と遭遇する。
※追放モノの流れですが、ざまぁ展開はありません。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-01-22 20:25:31
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会話率:56%