時は昭和四十年代。青春を迷走する波多野啓次郎君の迷走度合いはたまに妙な方向に行き、時として時空すら歪ませ別の作品の登場人物を昭和の日本に呼び寄せたりしちゃうのでした。
年末のドサクサに紛れた便乗企画なのです。
最終更新:2019-11-10 20:57:55
54279文字
会話率:55%
昭和四十年代半ば、十一月の下旬、男子二名女子一名の高校生が奈良県と三重県の県境にある池木屋山に登ろうとした。一日目は登山口までバスで行き、宮の谷の出合にテントを張って泊まった。二日目は宮の谷を遡って行き、当初予定したルートとは違ったが、何と
か県境稜線に出て登頂することができた。帰路は別のルートを選んだために途中で道を失ってしまい、山中でビバーク(露営)をする破目になってしまった。予備の食糧は既に食べてしまっていたし、水も残り少なかった。夕食なしで迎えた夜は寒さとの戦いだったが、何とか夜を過ごして夜明けを迎えることができた。三日目は元来た道を引き返し、池木屋山へ戻った。昨夜眠れなかったこともあって頂上で休んでいたら暖かい日差しを浴びて眠ってしまっていた。日が傾きかけた頃に目を覚まし、降りる道を急いだが、ここでもまた道を見失ってしまった。水や食糧もなく、再びビバークをする体力も気力もなくしてただ山の中をさまようだけになった。万事休すと思われた時、偶然にも山林労務者に出会うことができ、小屋に泊めてもらい、食事までさせてもらった。その夜は雪が降って、もしもう一度ビバークをしていたら恐らく三人とも駄目だっただろうと思われた。翌朝、途中まで道を教えてもらって帰路に就くが、途中で新しい熊の足跡と思われるものを発見してパニックに陥ってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-23 19:50:48
5352文字
会話率:42%
昭和四十年代半ば、十一月の下旬、男子二名女子一名の高校生が奈良県と三重県の県境にある池木屋山に登ろうとした。一日目は登山口までバスで行き、宮の谷の出合にテントを張って泊まった。二日目は宮の谷を遡って行き、当初予定したルートとは違ったが、何と
か県境稜線に出て登頂することができた。帰路は別のルートを選んだために途中で道を失ってしまい、山中でビバーク(露営)をする破目になってしまった。予備の食糧は既に食べてしまっていたし、水も残り少なかった。夕食なしで迎えた夜は寒さとの戦いだったが、何とか夜を過ごして夜明けを迎えることができた。三日目は元来た道を引き返し、池木屋山へ戻った。昨夜眠れなかったこともあって頂上で休んでいたら暖かい日差しを浴びて眠ってしまっていた。日が傾きかけた頃に目を覚まし、降りる道を急いだが、ここでもまた道を見失ってしまった。水や食糧もなく、再びビバークをする体力も気力もなくしてただ山の中をさまようだけになった。万事休すと思われた時、偶然にも山林労務者に出会うことができ、小屋に泊めてもらい、食事までさせてもらった。その夜は雪が降って、もしもう一度ビバークをしていたら恐らく三人とも駄目だっただろうと思われた。翌朝、途中まで道を教えてもらって帰路に就くが、途中で新しい熊の足跡と思われるものを発見してパニックに陥ってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-21 21:34:35
9618文字
会話率:33%
昭和四十年代半ば、十一月の下旬、男子二名女子一名の高校生が奈良県と三重県の県境にある池木屋山に登ろうとした。一日目は登山口までバスで行き、宮の谷の出合にテントを張って泊まった。二日目は宮の谷を遡って行き、当初予定したルートとは違ったが、何と
か県境稜線に出て登頂することができた。帰路は別のルートを選んだために途中で道を失ってしまい、山中でビバーク(露営)をする破目になってしまった。予備の食糧は既に食べてしまっていたし、水も残り少なかった。夕食なしで迎えた夜は寒さとの戦いだったが、何とか夜を過ごして夜明けを迎えることができた。三日目は元来た道を引き返し、池木屋山へ戻った。昨夜眠れなかったこともあって頂上で休んでいたら暖かい日差しを浴びて眠ってしまっていた。日が傾きかけた頃に目を覚まし、降りる道を急いだが、ここでもまた道を見失ってしまった。水や食糧もなく、再びビバークをする体力も気力もなくしてただ山の中をさまようだけになった。万事休すと思われた時、偶然にも山林労務者に出会うことができ、小屋に泊めてもらい、食事までさせてもらった。その夜は雪が降って、もしもう一度ビバークをしていたら恐らく三人とも駄目だっただろうと思われた。翌朝、途中まで道を教えてもらって帰路に就くが、途中で新しい熊の足跡と思われるものを発見してパニックに陥ってしまう。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-04-20 22:40:45
9040文字
会話率:39%
昭和四十年代の初め、望むか望まざるか解らない状態で、この世に生を授かった主人公である「私」
頓挫と挫折を繰り返しながら成長し、様々な経路を経て漸く望んでいた「家族」を手に入れて、三人の子に恵まれて念願であった独立開業を果たす。
しかし時代の
波は厳しく、文字通り不眠不休の努力をするが、力及ばず。
再就職を果たし、正にこれから今まで苦労を掛けた分を「家族」に恩返しして行こうとした矢先に、全幅の信頼を置いていた「家族」からの突然のダメ出し。
予期せぬ事態に狼狽えながらも、「家族」の思いを受け入れるしかなかった「私」
そして、私を慕う末っ子であり長男でもある小学三年生になった「坊主」
そんな主人公である「私」の現在迄の歩いて来た道と、これからの思いを描きました。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-09-13 15:28:52
216729文字
会話率:6%
アメリカ大陸の大国・ベイアード共和国のスキー場に突如正体不明の妖魔が出現。パニック状態となり、妖魔に襲われて多くの犠牲者が出る。
一方和州の紙士養成学校では、藍沢が海外出張に出ていた。その出張に疑問をもった砂川凰香は、藍沢の娘・翠と七ヶ
月ぶりに再会するも、彼女の話から疑念を深めることに。更に兄の鳳太は鏑木とテツと呼ばれる退治屋との会話を偶然聞いてしまい、「小馬」なる妖魔の存在を知る。
脅威と恐れられる妖魔・「小馬」。翠宛に「おばさん」から送られたリストとの関連は……。「小馬」の妖紙を巡り、事件は動き出す……。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-12 16:00:29
45830文字
会話率:49%
一九七二年(昭和四十七年)、東京の新宿で詩集売りをしていた若者の話。
最終更新:2014-11-20 22:46:16
29306文字
会話率:46%
昭和四十年
主人公、笙子は瀬戸内ののどかな離島に引越してくる。
周囲の温かさにふれ、成長する笙子。
やがて、県下でも有数の進学校に入学した 笙子は、一人、周囲と孤立し、独特の雰囲気をもつ、在日コリアンの 金井龍吾と出会う。
偏見や差別
に負けずに生きる龍吾に、笙子は惹かれてゆくのだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-06-07 19:56:04
9189文字
会話率:36%