新聞購読のサービスで提供されていたカレンダーが来年から三百円となり、購読者である引きこもり・イイダと新聞販売店の集金人、そして店長の思惑が交錯した結果とは?
最終更新:2024-12-28 17:00:41
802文字
会話率:70%
井本圭は新聞販売店の仲間たちと店で麻雀を打っていた。そこへ妹の舞が姿を見せる。急遽、妹とのデート権を賭けての半荘を始めようという話が出る。圭は嫌がるが、彼に関してのみトップの場合五千円がもらえるという条件で宥められて半荘が開始される。実力で
は一番優位にあり、その半荘でも有利にゲームを進めていた圭だったが、次々とお客さんからの電話がかかってきて新聞販売店特有の対応に追われて勝負の行方は分からなくなる。果たして圭は無事に妹を守る事が出来るのか?折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-09-13 16:50:04
11343文字
会話率:52%
家業の電気店を倒産させてしまった大和田は、精神的ショックから、立ち直れないでいる。安アパート住まいをしていたが、収入が途絶えているため、家賃の滞納が続き、ついにアパートを追い出されてしまう。
大和田は公園で寝起きをする。そして無い金をは
たいて酒を飲むという堕落的な生活に陥る。
そんな、ホームレス状態から救い出してくれたのは、小学校六年生の少年、信一だった。
かつて、大和田は少年野球チームの監督をしていて、信一はそのときの教え子だった。
大和田と信一は深いきずなで結ばれていた。
堕落的な生活をしていた大和田だったが、信一との交流を通して、次第に前向きな気持ちを取り戻していく。
大和田は信一に紹介してもらった新聞販売店の仕事を始め、再び社会活動を再開する。
また、信一の母親と大和田はすこしずつ恋ごころを持つようになる。
信一はそれを敏感に感じ取り、応援の立場をとる。
ところが、幸せな事ばかりではなかった。
勤め先の新聞販売店の経営が行きづまる。
そして、不景気の炎はさらに飛び火する。信一の母親の勤め先の弁当屋までもが閉店してしまうのだ。
大和田は、むごいまでの不景気に怒りを感じながらも、その中で傷つきながらもひたむきに生きる人々の姿を見て、自分も生きていこうと決意する。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2010-05-02 19:59:58
12971文字
会話率:37%