霧崎梨音――俺の幼馴染は、超美人でしかも成績優秀、運動神経抜群のすごい奴だ。
でも、なぜかそんなハイスペック幼馴染はさえない俺にばっかり世話を焼いてくれて、
おいしいご飯を作ってくれたり、一緒に登校してくれたりする。
正直めちゃくちゃ嬉しい
し、有難いんだが……
「俺の家の合鍵を自作して、俺の部屋のエロ本を勝手に探すのをやめないか?」
「ふん。私は幼馴染だし、そのくらいいいでしょ」
「ええ……」
過保護な幼馴染の前に、俺のプライバシーは無いも同然なのだった。
これはちょっと残念な美人幼馴染とさえない男の、奇妙で優しいラブコメディー。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-11-15 14:53:46
82121文字
会話率:32%
この春から高校2年生になる高岡陽平は、ボケまくる友人たちに囲まれながらひたすらツッコみまくる日々を送っていた。幼馴染かつ何故か陽平の心の声を聞き取る能力を持つ雨晴乃蒼が繰り出す天然かつ斜め上からのボケにツッコミを入れ、シンプルにバカである同
級生の中川雪路にはさほどツッコミはせず単にバカにし、呼び方を間違えるとチョークを投擲する従姉の高岡凪沙の横暴にツッコミを入れ、自身の所属する文藝部で部長を務める氷見恋葉先輩が繰り出す天然かつ理不尽なボケにツッコミを入れ、同じく副部長の国分星羅先輩が繰り出す超絶お嬢様であるが故の金持ちボケにツッコミを入れるという、教室でも部室でも休まる時間のない日々である。だが、陽平は別にそんな日々が嫌というわけではなく、むしろ常に笑いの絶えない騒がしい日々を心から楽しんでいた。
そんな中迎えた新学年2日目の朝、陽平と乃蒼は伏木夕月という人物に出会う。2人と同じ高校に転校してきたという彼女の登場により、陽平たちの日常はさらに騒がしくなっていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-04-20 23:53:27
106048文字
会話率:72%