高度経済成長期まっただ中の、1970年。
図書館で本を借りようとした彼は、コピー用紙を表紙にした、粗末な本が棚の中に入っているのを見つける。
ぱらぱらとめくってみると、数十ページごとに袋とじになっている。
袋とじを開けないと、短編小説。袋
とじを開けると、長編小説になる一冊。
まとまりごとに、じわじわ袋とじを開けていく彼が手繰り寄せた結末は、思わぬものだった。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-06-13 18:31:47
3418文字
会話率:3%
ある日俺は、「好きな時に時間を10秒だけ戻せる」と書いてある勾玉の形をした小さなボタンを拾った。夏休み明けの登校日に、玄関前で。
良ければ評価、よろしくお願いいたします。
最終更新:2018-05-25 20:52:04
5423文字
会話率:56%