泣けるラブコメ!
あゆむは缶コーヒー会社の下っぱ社員だ。
同社のレナは清純派をよそおって男あさりをする百戦錬磨な女だった。同僚のマユはあゆむをオトせるかとレナを挑発した。カラオケ代を賭けてだ。レナは受けて立ってあゆむに接近する。
そんなある夜あゆむは夢を見た。小学生の女の子が夕陽に向かって泣いていた。あゆむはその子にイチゴをわけあたえた。だが女の子が誰なのかあゆむの記憶になかった。
小学校の同窓会で心理学者の森崎にその話をした。女の子はしのぶだと森崎が指摘した。
「あんたは涙目のしのぶが好きになった。けど悪ガキにからかわれてごまかそうとしのぶをいじめた。あんたの弱い心はいじめた罪の重さを背おい切れなかった。長い夏休みが明けるとしのぶは転校していた。しのぶが目の前から消えたのを幸いにあんたの無意識はしのぶの存在をなかったものとした。いなかったしのぶはいじめられないし惚れもできない。あんたは初恋を封印しちゃったのよ」と。
あゆむは封印がとけた初恋に苦しめられてしのぶがいるドイツに飛んだ。あゆむはしのぶと再会してふたりでデンマークを観光した。だが最後まで好きだと告白できなかった。
あゆむは帰国して一部始終をレナに話した。するとレナに怒鳴られた。
「しのぶさんは『結婚指輪買っちゃおうかな? どんな指輪ならわたしに似合うと思う?』って左手の甲を見せたんでしょう? スカポンタン! 『きみならどんな指輪でも似合うよ』ですって? どアホウ! それがプロポーズされた男の返事かい!」
「なんの話だよいったい? ぼくはプロポーズなんかされてないよ?」
「されたの。されました。二十四歳の女が指輪をはまってない左手の甲を見せたの! それってきみに結婚指輪を買ってほしいって謎かけじゃない! わたしの指に結婚指輪をはめてよって催促よ! もう一度ドイツに行け! 行って男らしくコクって来い!」
レナに背中を押されてあゆむは再度ドイツに向かった。今度こそしのぶに告白するために。
そのころマユはレナにこう言っていた。
「あんた敵に塩を送ったんじゃない? 賭けはもう頭にないでしょ?」
「わかってるわよ。バカなまねをしてるなって。あーあ。なんでけしかけちゃったんだろ?」
「あんた男あそびのしすぎで経験がなかっただけだわ。それ初恋よ」
「うそ?」
レナはマユの言葉に愕然とした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-10-31 14:42:26
171395文字
会話率:41%
明けましておめでとうございます!!
今年は頑張って毎日一話書き続けます!!
という事で・・・
◇◇◇◆◇◇◇
僕は愛されていない王子だったはずなんだが、10歳の誕生日を迎えたその日に気を失った。
気が付いた時には『前世の記憶』がある
。
その記憶を元に考えると、巷で噂の『異世界転生』だという事。
しかもただの一般人だった男の今世は王子。
第一王子であるのも関わらず、どうも疎まれた存在。
そして、意識を失っていた期間が長かった事で僕の敵に塩を送る様な状況になっている。
いったいどうすれば良いのだろう?
44歳で死んだ人間の記憶が芽生えた王子。
自信が『異世界転生』した存在であると認識した事で芽生える対応策。
10歳の子供の身体に44歳の経験知識を持つ『異世界転生者』の異世界生活。
はたして、どの様な人生を歩むのだろうか?
◇◇◇◆◇◇◇
毎日0時更新予定。
区切り迄続ける予定です。
二番煎じ三番煎じの『異世界物語』書いて面白いか?
それが結構面白いんです。
色々な物語を読んだり見たりするのが好きな作者の良い所取りをご堪能ください。
・・・と言いたい所ですが、まだまだ諸先輩方には敵いません。
ただ、楽しく読んで頂けたら幸いです。
よろしくお願いします。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-05-27 00:00:00
134105文字
会話率:26%
『用事を済ませパーティハウスに帰ってみたら、仲間の部屋も金庫も空だった俺の話』
https://ncode.syosetu.com/n5781ha/
の残された三人(主に射撃手)のお話。侯爵の三男は、もういいよね……
最終更新:2021-06-28 01:19:28
5075文字
会話率:25%