「先生はさ、なんで医者になろうと思ったの?」
「ええ、いきなり難しいことを聞くなぁ」
別にこれは真剣になにか答えてもらう必要のない雑談だった。
私がその答えをしっかりと聞く余裕がない。
なぜなら私は足のリハビリの真っ最中だったからだ。
疲れ
ていて余裕が無いので、気を紛らわすために雑談しながらするのが私の常なのだが、今日の雑談は先生に刺さったようだった。
「どうしてって言われてもな、当然自分のためでもあるしそれに合わせて他の人も救われるならそれに越したことはないと思ったことも確かだし・・・」
なんて日常が流れる中で異常が起こります。
探偵要素は殆どないのに一人探偵()が出て来たので入れています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-07-19 16:10:37
10869文字
会話率:41%
ルーリアお嬢様の執事である少年、ゾフィは今日も胃を痛めていた。この方は仕えるに値する主人であることに確信は持っているものの、その自由さにはいい加減身がもたないように思えて仕方がない今日この頃。
旦那様とケンカ別れをした主人につき従い、
新天地へと引っ越しをしたのも束の間。このお嬢様は、事務所を開くと言い放つ。魔法に関して優れた才能があることは認めるものの、主人はお金の勘定も面倒くさがる有様。
少年執事は反対の言葉をかけようとするも、早速に依頼者は訪ねて来て……折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-02-22 21:11:04
77975文字
会話率:45%