その少女、竜山奈波は、クラスで浮いていた。――それもこれも、「魔法」とやらのせいだ。幼少期からあんなものの存在を信じ込まされていたから、あんなものに騙されていたから。母が変なものを刷り込まなければ、私に黒歴史などなかっただろうに――
そ
んなある日、少女がたまたま迷い込んだ図書館で、たまたま手に取ったもの。それは魔導書だった。この瞬間、少女の運命は、人生は、変わり始める。魔法を一つ学べば、一つ新しいものを手に入れる。人と一人出会えば、一つ新たにつながっていく。魔法使いとして、いや、一人の人として、少女が成長する物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-12-15 20:03:06
154390文字
会話率:32%