カーラン教によるテル大陸暦1215年。大陸西方地域において、カリガン王国によるフリアノ王国への侵攻が始まった。カリガノ王家の第五王子アランは主力軍と離れ、別動軍の指揮を任され、フリアノ王国北辺のゴール攻略に向かった。その間、カリガン軍主力
を率いた王太子ハインツはフリアノ王国中央平原突破を狙い、またフレアノ軍の無力化を一挙に実現することを計画し、軍を平原に進出させた。意図した通りフレアノ軍は平原で対陣していた。ここで両王国は主力軍同士の決戦に突入する。
時を同じく、アランの軍は難攻の末ゴール城を落とし、すぐに中央高原に向かおうとした。しかし、もたらされた知らせはカリガン王国側の敗北であった。しかも優勢な敵がアランの軍に向かってきているという。アラン達は、敵国のただ中で、孤立することとなってしまったのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-05-04 08:00:00
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