それはまだ神と精霊と生き物たちの境界が曖昧で、海と空と大地すら時々混ざり合うような世界が生まれたての混沌の頃。
形の定まらない不安定な世界の中でも、生き物たちは懸命に肩を寄せ合って生き、それは村となり町となり、国となりました。
妖精
の国の王女が人の国の王子に魅了され、恋に落ちたことから悲劇が始まり、二つの国が消えたお話。
黒の森の周囲にある国の母親たちが、戒めに子どもに読み聞かせる童話です。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-13 00:40:40
3008文字
会話率:0%