レオンハルトは結婚する覚悟を決めた。
女嫌いで知られる伯爵は、三十六歳。戦後間もない属州・ダルシーザで仮の宗主を務めている。
あまり条件の良い花婿ではないと自覚しているレオンハルトは、行き遅れの壁の花にターゲットを絞って求婚することにした。
どんな相手でもいい。結婚に過剰な夢を見ない女なら誰でも。
ところが伯爵と結婚することになったのは、かつて王の婚約者候補だった公爵令嬢で――。
成り行き結婚から始まるラブロマンス。
※サリアーデ王国シリーズ三作目です(前作を読んでいないと分からない点があります)
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-25 13:13:12
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会話率:29%