神は言った。
"暇だから剣と魔法の異世界を創って現代人を転生させたら面白そうじゃね?"
人類のアニメ・マンガ文化に興味を持った神々が、その力を最大限行使してそんなことをしでかした。
一人の神が一人の人間を選び、異
世界へ送る。どの神が選んだどの人間が一番面白いことをしたか、それを競い合う不毛な戦い。
神とは名ばかりの神々は困惑していた。八百万の神たちだった。八百万の神々の中でも妖怪と間違われる神もおり、彼らは神格の高い神々の暇潰しに巻き込まれる形になった。
不毛な戦いの公平を期すため、日本の神格が低い神たちは下級八百万連合として括られた。
そんな下級八百万連合に指名を受けたのは、特筆すべき点がハモりが上手いだけの普通の少年だった。それ故、少年は自己肯定感が低かった。有り体に言えば自信がなかった。誰よりも自信がなく、卑屈で、日陰者の人生を好んで歩んでいた。
巻き込まれた力無き神、その神に更に巻き込まれる卑屈な少年。
不毛な神話戦争を卑屈に生き残る少年の物語。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-06-14 22:01:59
30848文字
会話率:42%