「で、出て行け!」
彼――ルイスの焦ったような怒鳴り声が響き渡りました。
「何故ですか!」
「な、なぜもクソもあるか! 良いからお前となど婚約出来ん! 俺の前から消えろ!」
「そ、そんな……」
小さな小さな貴族の家に生まれたナニーは、婚約
者ルイスに罵詈雑言を浴びせられ、泣きながら家へ帰ることに。
けれども傷心のナニーに浴びせられた言葉は再び嫁へ出すと言われ、ナニーは森の中で飛び降りたのでした。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-29 20:21:12
3708文字
会話率:38%
『主人公は正義とされ、対する悪役は主人公たりえない』
平和だった地球が外からやって来た悪の組織の侵略行為に晒される中、立ち上がった正義の味方、防衛戦隊。
悪の総帥率いる組織と彼らの戦いは既に始まっていた。
そして、今日も悪の組織が人々を襲う
……
「いや、ちょっと待て。今日はゲームの発売日だ。止めろ」
「ええ?!」
侵略行為に勤しむ悪の組織。
だが、その中で1人、悪の総帥の息子はゲームのコントローラーを片手に攻略に勤しんでいた。
【悪の組織、注意事項①……新作ゲームの発売日は侵略行為禁止】
「学業は興味深いから学校は壊すな。あと、授業中は攻めてくるなうざい」
「ぇええ?!」
【悪の組織、注意事項②……教育機関の破壊行為禁止】
【悪の組織、注意事項③……指定した地域での時間外の侵略行為禁止】etc.……侵略行為などどうでも良い彼は普通に地球での暮らしを満喫していた。ゲームをしたり勉強したり、友達で遊んだり。組織の中で裏ボスと恐れられている彼は父親たちの侵略と、彼らと戦う防衛戦隊である友人たちの攻防を生暖かい目で見ながらゲーム攻略に勤しむ。
しかし、多くの地球人は知らない……侵略してきている組織は1つではないということを。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-09-19 17:00:00
12983文字
会話率:19%