「博物館の年間来場者5万人を達成できれば存続を許可しましょう」
ここは人口流出と税収減に悩む香川県船出市。新市長の緊縮財政により、年間来館者数5000人の船出市立郷土博物館にも閉鎖の危機が訪れる。
郷土博物館で働く辰巳あずさは転職も考えて
いたが、存続を訴える市民団体と市の方針とで板挟みになっていた。だが市民団体を率いるポスドク史学者のシュウヤの活躍により、市長の口から年間来場者数5万を超えれば博物館閉鎖を免れるという約束をこぎつけたのだった。
来場者の増加を目標にあの手この手を尽くして奮闘するシュウヤたちに、博物館職員であるあずさは否が応でも巻き込まれてしまう。だがやがてシュウヤたちと接する内に、あずさは博物館の価値と存在意義を実感し、博物館存続のため尽力することになる。
これは何ということのない地方の一博物館が、一大人気スポットとして再生するまでの物語。
「さあ、博物館に行こう!」折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-19 17:21:50
160922文字
会話率:38%
ムハイマルは宇宙連邦の大学生だった。
彼は校外授業の時に見た現実から政府のやり方に疑問を持ち、市民活動に参加やがては自らを正しいレジスタンスを名乗り反政府活動に手を出す。
自らを盲信し過ぎたムハイマルは何故そうなったのか、そして彼を止めよ
うと必死になる同級生メフィスの存在。民主主義における自由とは、正義とは?
メフィスとムハイマルは互いの正義を主張しながら泥沼の戦いに陥ってゆく。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2016-02-02 01:40:10
923文字
会話率:31%
九月になると、この地区一帯は犯罪数が劇的に増える。
特に理由というのがない訳だが、警察署に届く犯罪被害の報告というものを月別にわけると圧倒的に九月が多い。
警察署側での対応だけでは抑えきれないこのひと月の犯罪に関して、前代未聞の対策が行わ
れたのはここ数年の事。
消防署並びに様々な市営団体から、犯罪撲滅に協力するという声が多数挙がった。
それだけに留まらず、各団体において実質的な訓練も実施され、その活動は市民活動にまで発展。
その月限定の取り組みとして、大いに知れ渡っていった。
そして、この活動がとある高校の一貫にも取り組まれ、生徒や教師を中心に色々な模様を描きながら少しずつ生活に浸透していくのである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2014-11-19 00:22:52
1060文字
会話率:20%