平佐田が島を去って五年、神隠し騒ぎも落ち着き、島は平穏を取り戻していた。
神隠しの時子とともに現れた二人の子供も、島の子に交じって道場に通っている。
安仁と言徳ー出自不明の二人の子供を、神隠しの子と、気味悪く思う者もいる。
御館様はこのたび
、御館家の氏神様とも言える黒御子様が、島神様に拝謁する祭りを計画した。島人から印象の悪い黒御子様を、子供の神様として島神様に格上げする祭りである。
島野子供たちの中から、島男七人衆と呼ばれる子供が選ばれ、祭りを盛り上げる。その中には、謎の子供、安仁も含まれる。
攫われた平佐田の子供の行方、お館様の計画、那医の苦悶……神様は全てお見通しです。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-29 15:51:48
90433文字
会話率:24%
重定の家で会った取次様、宗爺から教えられた夕刻の隠れん坊。
島での不思議に翻弄される平佐田に、二人の子供の子供の死が、突き付けられる。
今度は葬儀となった島の大事に、平佐田は智次、時頼と共に出向く。
平佐田の知る葬儀と、さほど変らぬ儀式に参
加した平佐田だが、そこにはやはり、島の有力者、お館様の存在がある。
平佐田はそこで、滋子と、お館様との関係を知る。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-09 23:02:04
8698文字
会話率:26%
島の医者、宗爺は、自身の経験した島の神隠しを語る。平佐田は、島神様と、黒御子様の存在を知る。
最終更新:2021-06-06 00:09:20
9994文字
会話率:31%