元祖札束風呂、もとい、小判を床に敷き、その上を全裸で転げまわるのを終生の楽しみとした守銭奴岡定俊。もはや老齢となった彼のもとを、弾圧から逃れてきた宣教師の一団が訪れる。彼らはある大きな秘密を抱えていた……。天下一の驕りものと呼ばれた大久保長
安の隠し財宝と幕府転覆計画。そして財宝の秘密を探らんと伊賀忍者と伊達政宗配下の黒脛巾組が、定俊のおひざ元猪苗代を狙う。迎え撃つは定俊と愛する妻にして甲賀忍者おりく。人生最後の戦いに老いた定俊は戦人の血を滾らせる。
※この物語はフィクションであり、あえて史実を無視、または都合よく解釈している部分があることをあらかじめご承知おきください。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-06-26 20:11:53
226344文字
会話率:32%
守銭奴、キリシタン武将、数寄者、そんな評判の裏で誰よりも戦を愛した戦国武将がいた。
岡左内定俊――あの直江兼続が上杉にもっとも必要な人物と評した男である。
最終更新:2015-01-22 21:22:38
6083文字
会話率:21%