公爵令嬢のレイア・イルドナは婚約相手との初顔合わせの場で、内心ため息をついていた。
相手は王族の傍系で、貴族にもかかわらず騎士団に入ることを選んだ変わり者――ジレド・イルアリア。
彼は目に付いた貴族令嬢に片っ端から手を出しているという噂が
流れており、この顔合わせの場にも、ボロボロの格好で髭も剃っておらず、いかにもやる気なさそうに見えた。
「婚約破棄したいわ……」
レイアはそう思ってしまったのだった。そしてそれはジレドも同様だった。
「結婚なんてしたくないし、婚約破棄してえ」
お互い婚約破棄したいと思っていた二人だが――会話をするうちに、徐々にその気持ちは変化していく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-06-01 20:03:32
3670文字
会話率:57%
私は、とうとう自殺をしてしまった――はず、なのです。しかし、姿見の前に立っている銀髪碧眼の美少女は、確かに、今の私の姿なのだった。
マイナスの意味で自意識過剰、メンヘラ気質な転生令嬢ディアンテと、凡庸ではあるものの馬鹿ではないはず……
だけど、婚約者のせいでヤンデレ化していくアリス王太子殿下のお話。
※流行りに乗って悪役令嬢ものを書いたつもりがどことなく違う気がする件……。正直、悪役令嬢要素が薄いかもしれません。婚約破棄……しません。(本編5話+番外編)折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-08-09 02:58:42
68228文字
会話率:29%