人間が集まる時、そこには必ずはっきりした概念が立ち上って来る。存在する理由を求めるために、それを確立せざるを得ない。
最終更新:2025-03-30 00:00:00
18998文字
会話率:29%
2030年8月の大阪。
夏休み中の高3のザイは、"ある事情"から脳の定期検診を受けに行っていた。その帰りに、同行していた解剖医兼外科医の一人娘スアと一緒に、いつもの簡易焼肉店へと入る。
そこで突然、「速報です。
本日午後3時頃、"JR大阪駅うめきた地下口の男子トイレで5人の遺体"が発見されました。一人は須藤カツヒサさん(34)」と流れる。
その遺体の人物がまさかの隣におり、一瞬混乱するが、誤報だと一蹴する。しかし翌日の朝、速報で「5人の遺体の中に佐原知事の遺体があった」と判明し、午後5時に会っていた二人は、何かがおかしいと思い始める。
そう思いつつも、招待された夢洲での≪急催R.E.D.//SUMMIT≫へと向かうが、水面下で進んでいたAIの「殺人の多様性」に巻き込まれる事になる⋯⋯
※世界観は「フォールンイノベーション -2030-」と共有しており、この小説の1ヵ月前の話ですが、知らなくてもすぐ読む事が出来ます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-02-25 20:30:26
2463文字
会話率:11%
ヴァルナー。
それは、かつて史上最強の傭兵と呼ばれたハイディス・ヴァルナーによって、才を認められ、鍛えられた無類の実力者たちが持つ姓のことである。
サーリンス王国内のスラムに居を構え、ヴァルナーの姓を持つ主人公アルドは、ハイディス・ヴァルナ
ーの最高傑作であると同時に、唯一の失敗作だった。
彼はかつての任務の失敗以来、サーリンス王国にて、大陸唯一の宗教団体『エルビス教会』の中心エルビス神殿の人々や、スラムの仲間たちと日々を過ごしていた。
そんなある日、女神エルビスの御子と呼ばれるウィルヒナ・エルビスに護衛の依頼のため呼び出された。
その依頼にアルドと同様のヴァルナーの姓を持つ、リンドネル・ヴァルナーが絡んでいることが判り、アルドは依頼を受けることになる。
依頼に伴って背後関係を調べようとするアルドだったが、そこには予想もつかなかった真実が隠されていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-30 13:58:21
23269文字
会話率:25%