瑠奈川高校に通う高校2年生の葵来春は、見た目も中身も地味で、青春のない高校生活を送っていた。周りは皆キラキラしているようにみえているのに、来春は自分には地味が似合うと思い、静かに過ごしていた。一方で、来春の唯一の友達、白川明朱華は、空気を読
まないながらも、来春からは、楽しい学校生活を送っているように見えて、近くも不思議な存在だった。ある日、来春が相岡凪織を気になっていることを明朱華に知られ、凪織に好きになってもらうため、『とりあえず』見た目をイメチェンしようと誘われる。イメチェンを始めた矢先、神野龍也という一人の青年が二人の前に現れた。
この出会いが、思いもよらぬ方向へと二人を引き連れていく。
どうしてこの出会いが必要だったのか。どうしてあの事件が起きたのか。ただのイメチェンごっこじゃない。誰も知らなかったもっと深いものがある。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-09-04 00:15:55
4388文字
会話率:59%
青春は、若いことは素晴らしいと、皆は言う。――だけど、思うのである。
この世には、何十億の人間がいて、何十億の人生がある。そして、過去のものと合わせれば、きっと無量大数くらいの物語がある。その中で華々しかったり、波乱万丈だったりには、似
合う人物像というものがある。
ラブストーリーのヒロインにも、アクションで暴れるアンチヒロインにも、おそらく私は慣れないのだろう。
人生のスポットライトなんてきっと、当たらない。それはもっと、華がある人物に相応しいのであって。地味で眼鏡な私には、似合わない。
私にはきっと、相応しい地味な青春が待っているのだろう。
そう考えていた高校生活の始め。
私を待っていたのは、思いもよらぬ青春だった。――結局、華々しいかといえば、コメントに困るのだけれど。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-07-10 20:43:19
2698文字
会話率:40%
将来に何の夢も抱かない俺は高校生な成って一人の不思議な女に出会った。彼女を通しておくられる日常に苦労して行く俺。そして次第に分かっていく彼女の秘密。彼女が教えてくれる事――――
「未来に向かって生きる事は今を大切にして行く事から始まる」
俺と彼女の一年間はそんな些細な考えで動いている! 折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2011-01-09 13:29:54
21032文字
会話率:36%