舞台は太陽と光の神を信仰する小国家。黒い目と髪を持つ”北の民”を深い森へ追いやり、光の国が築かれてから100年目を迎えようとしていた。
その中心都市、聖なる塔がそびえる街で、目を抉られた死体が立て続けに発見される。猟奇殺人鬼「鴉」の正体を追
って、国家憲兵隊のロランは光溢れる街の影へ足を踏み入れていく。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-10-14 21:47:43
74705文字
会話率:57%
第二次世界大戦が終結を迎えてから七十年という時が過ぎ、世界中がある程度の平和で満たされているかのような西暦201×年。世界は、ある限られた範囲内の人間しか知らない犯罪と弊風で満ちている。先天性の病と言い伝えを理由に四肢をもがれる少年、古くか
ら残る悪習に身の清浄を奪われるあどけない少女、夫の死に殉ずることを強要される婦女―――そういった人々が、世には人知れずに存在する。
そんななか、――――「国家が利権等の薄ら暗い腐った理由で干渉できない逆境の人々に、悪人の血でもってせめてもの報いを捧ぐ」―――――一人の老爺が口にした一言を受け、娘のセーザ・N・ジェンティーレはとある組織を立ち上げた。
Liberationists For Children and Slaves―――通称LFCS。
元ロシア特殊部隊 ザスローン部隊員 クロイセル・ジシュカ・ローギャック
メカニカルエキスパートもとい銃オタク マクフィー・レミントン
元イタリア国家憲兵隊『カラビニエリ』員 バルトロメア・バルテルミー
元ロシア特殊部隊 アルファ部隊員 グレンデル・カールセン・ルゼドスキー
元米国陸軍大尉のおっさん ルーカス・ブルックス
驚異の体幹を持つ(ただの)少年 コルト・K・シュリヒト
経歴謎の低鼻・低身長男 フロイト・アルディート
集められた七人は、それぞれの意志で戦う。
敵はいつだって違う あるいは世界 あるいは仲間 あるいは――――自分
※世界で実際に起こっていることを知ってもらいつつ、悪い奴がやられてすかっとしてもらうのが目的の小説です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-04-03 23:13:30
6590文字
会話率:40%
「ウキオケ」とは『海の危険な女憲兵』の略である。
蒸気船__科学の粋を尽くして造られ、自然の力に頼らずに機械の力によって自力で洋上を往来できる船であり、産業社会と国際化社会の開幕の象徴。
国際港湾__旅客、貨物を問わず国家間を往来する
船が幾つも出入りする港湾であり、其処では人々の出会いと別れ、人生の始まりと終わりが共に有る。そして時には様々な人間の国境をも跨いだ欲望が渦巻き、犯罪の侵入と脱出が繰り広げられもする。これは、食み出し者な若き女性私服憲兵スルヤ・アラスと、彼女を唯一 完全に使いこなす事が出来る同じく若き女性私服憲兵ミルコ・メルヒャーが、国際港湾と大海とを、命をかけて守る物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2013-11-04 15:45:34
9286文字
会話率:60%