いつの時代も映画やテレビの世界で様々なヒーローが活躍している。
超人的なチカラを使い人を助ける者、悪者を倒し英雄となった者……
確かに彼らはヒーローだ。しかし多くの場合は架空の存在だろう。
だがヒーローは架空の存在ではない。
警察官――それ
は私達にとって最も身近にいるヒーローである。
警察制度が始まった明治時代から今に至るまで
5500人以上の警察官が己の正義を貫き、殉職していった。
今現在、およそ28万人いるとされている警察官たちは、
自らの愛する人、家族、そして私達のことを日々守っている。
そのことを私達は忘れてはならない。
日々、自らの家族や町の人たちを守ってきた刑事、薮中 守(やぶなか まもる)。
彼はある日帰宅途中に空き巣犯を見つけ追跡、身柄確保しようとするが、
犯人との乱闘の末、他界してしまう。
警察官としての在り方、この世に残してきた愛する人たちへの想いに
葛藤し、さまよいながらも刑事として奮闘する。
これは正義感溢れる家族想いの刑事、薮中守とその相棒ベルの物語です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-12-24 01:14:14
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会話率:38%