短大を卒業した翌日、就職先が倒産しました。
世の中やっぱり理不尽なんだなぁと知った、佐々木春穂二十歳の春。ヤケ酒に酔い潰れてその辺で爆睡するという人生最大の恥の中、介抱してくれたのは見目麗しいパン屋の青年で。
「ねえ。君、うちで働いてみな
い?」
稼ぐに追いつく貧乏無し。飛びついたその提案の先で、春穂はどんな未来に行き着くのか?
━━これは、ひょんなことからパン屋に勤めることになった春穂が、新たな友情を見つけたり、ご近所の幼なじみカップル(未満)にやきもきニヤニヤしたり、なんなら自分も恋に落ちちゃったり、果ては訪れた立ち退きの危機と闘ったり……しながら、基本おいしくパンを食べるお話。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-02-11 00:00:00
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会話率:46%