八月二十二日。蝉煩く熱気煩わしい夏の最中。
日向ヒカリは友人である新部万里子と共に、万里子の恋人である藤堂朝陽が住むアパートに訪れた。
朝陽の部屋のバスルームで見つかったのは、頭部と右手を失った死体だった。
時を同じくし、藤堂家三女
の家庭教師として、住み込みのアルバイトをしていたアキラ。
ちょっとした契機で、アキラは宝物庫を案内されることになるが、バイオメトリクス認証システムが守る美術品の中から、一枚の絵画が消えていることに気が付く。
合理と不合理の狭間に棲む悪意に、喰い千切られた死体の謎。
翡翠荘の殺人に続く、ヒカリとアキラが挑むミステリー。
日向ヒカリとアキラのSP問題『持ち去られた頭部と右手』
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-02-13 19:00:00
137055文字
会話率:36%
時と時の狭間に存在するミセ。そこは限られたものだけが訪れることができる。そこは女店主と背の高い少女が経営していた。願いを叶えるには代償がいる。それを本当の意味で覚悟した者は彼女たちに会う事を許されるのだ。
これはミセの店主、優華の一緒に暮ら
す少女、素隠と出会う前の物語。かつて、大の人間嫌いだった優華が人間に対して考え方が変わるきっかけとなったある二人組との出会いの物語である。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2012-12-08 23:42:26
2923文字
会話率:38%