1969年――。沖縄返還の実現目前、反政権デモが大学構内で吹き荒れていた混迷の時代。明応大学法学部一年の森山一郎は、構内でひときわ熱心に授業を受ける女子学生、神崎由利を見つける。そんなある日、大学総長の早期辞任の確約をとりたい学生団体「ピー
ス・ゴー」の大規模行進に遭遇し、二人は命からがら混乱の中から脱出する。
「私は、本当の私を知らないんです」――。
激動と混迷の時代を生きる中、学生デモを通じて絡まりあう思想、感情、自らの存在意義。本当の自分とはどんなものなのか、ありのままの人間とは一体何なのか。ひと夏の二人を通して伝える、青春物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-20 22:54:27
2865文字
会話率:49%
いつの時代か分からない『ニッポン』という国は、政権が崩壊し乱れ果てていました。
新政権軍と反政権軍の戦争は、身分も男女も年齢も関係なく巻き込んでいきました。
反政権軍で少年兵として戦い続けた1人の男の子。彼は優秀な兵士として
、『鬼』として戦いました。
その少年兵の姿をここに綴ります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-02-06 22:59:19
105354文字
会話率:53%
天皇陛下の譲位表明、立憲民主党の結党、子宮頸がん予防接種推奨、原発再稼働――2016年、国民党長期政権の進む中、日本は緩やかに、亡びへの道を歩み始めていた。
最終更新:2017-01-04 21:01:15
8847文字
会話率:22%