宇津ノ谷峠には人を襲う鬼が住みついていた。その鬼は善意の元で鬼になり、悪意の元で人を捕まえ食べていった。その鬼を救うために菩薩が訪れ、その鬼を自らの祈りで10個の玉にして食べてしまう。その鬼の人生を知り、菩薩は鬼のため、峠を越える人々の安全
のために10個の団子にして供えるようにその土地の者に命じた。今もなお、その10個の団子はその地域で伝統として残り、願いがこめられ続けているのである。
実際に静岡の宇津ノ谷で語り継がれている伝説をもとに書いた作品です。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-05-06 08:00:00
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会話率:21%