豪華で無機質な、出口のないギャラリーに、ある日突然集められた12人の男女。年齢も経歴も違う彼らだが、誰もが只者ではない雰囲気を漂わせている。
彼らを支配するのは、姿を見せぬ謎の主催者『蒐集家(コレクター)』。彼らが参加を強制されるのは、知力
や体力を競うサバイバルゲームではない。それは、自らの人生を語り、その「物語の価値」を値踏みされる、魂の品評会だった。
最初のゲームは『告白のテーブル』。参加者は、自分に関する三つの事実を語る。ただし、そのうちの一つは、必ず「嘘」でなければならない。聞く者を魅了する巧妙な嘘は称賛され、すぐに見抜かれる稚拙な嘘は断罪される。真実だけでは生き残れず、嘘だけでも勝ち残れない。参加者たちは、自らの人生をどう演出し、どう偽るかという、究極の心理戦を強いられる。
人の嘘と本質を見抜くことに長けた主人公・黒崎譲は、この歪んだゲームの中で、他の参加者たちが紡ぐ物語の裏を探り、自らの生存戦略を立てていく。
人の「価値」とは何か。経歴や財産か、それとも、その人間が紡ぐ物語の魅力なのか。極限の心理戦が、今、幕を開ける。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2025-07-17 19:01:18
124791文字
会話率:29%
今まで何人もの勇敢な戦士達がそこに挑んできた。
最終更新:2018-07-07 18:00:00
710文字
会話率:0%