市民文化会館で行われた劇団四季の『Cats』公演。隆介は、書店の常連客である菜緒子を誘い、久しぶりに女性と二人で劇場へ足を運んだ。亡き妻・三津子を失って十五年、ずっと閉ざしていた心が、彼女との時間を通して少しずつ解けていくのを感じていた。
幕間、ロビーでの会話も自然に弾み、彼女の笑顔に安らぎを覚える隆介。しかし、そんな二人を遠くから見つめる人物がいた。
照江は三津子の高校時代の親友であり、密かに隆介に想いを寄せていた過去があった。彼女は、隆介と菜緒子が並ぶ姿を目にし、動揺しながらも、どこか安堵していた。後日、隆介にメッセージを送り、「美人と一緒だったけど、再婚したの?」と冗談めかして尋ねる。隆介は「ただの常連客だよ」と返すが、彼の言葉の端々には、長年閉じていた心の扉が開きつつある気配があった。
その後、菜緒子と喫茶店で再会した隆介は、彼女の若い頃の写真を見せてもらい、衝撃を受ける。「美人だね」と思わず漏らすと、菜緒子は少し照れながら「でもね、歳を重ねるのも悪くないわ」と微笑んだ。その言葉に、隆介は彼女の魅力が過去だけではなく、今この瞬間にも宿っていることに気づく。
「幸せになっていいんだよ」――照江の言葉が頭をよぎる。隆介は再び歩き出そうとしていた。人生の最終コーナーに差し掛かった今、新たな物語の幕が、静かに開こうとしていた。折りたたむ>>続きをよむキーワード:
最終更新:2025-02-25 20:36:43
5587文字
会話率:31%
バレエエッセイの続編です。個人的なバレエ観を書いています。子供バレエの関連話には題名横に ☆ マークを入れています。連載ではないのでどこからお読みいただいてかまいません。他にもバレエ関連話を書いています。
最終更新:2019-07-21 06:00:00
226763文字
会話率:8%
クラシックバレエに関する用語解説もないとても不親切なエッセイです。どこからお読みいただいても構いません。バレエは老若男女、体型気にせずマイペースでみんなが楽しめる趣味の一つです。百話完結、続編あり。
最終更新:2013-11-02 03:26:03
143957文字
会話率:7%
空飛ぶ円盤より魔法の絨毯
もしくは、ファルコン(笑)
最終更新:2016-02-07 16:38:47
242文字
会話率:0%
劇団四季とは関係ありません。念のため(笑)。発掘した昔の作品第二弾。登場人物に名前をつけず、どこまで書けるかに凝っていたころの作品です。ダンスをテーマに何か書けと言われて書きました。春、夏、秋、冬の短編集。主人公は一人称ですが、全員別人だと
思って下さい。ギャグバージョン、割愛するつもりでしたが、手直ししました。おまけに「ラヴ・ストーリィ」つき。2009.2.11、おまけその2を追加しました。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2009-02-11 18:32:05
16217文字
会話率:32%