振られる気満々で、俺は高嶺の花――と呼ぶには少し性格にトゲの多い、同じクラスの時雨瑞姫さんに告白をした。
にこやかに微笑んで、彼女は言う。
「それじゃあ、私をときめかせてくれたら、付き合ってあげる」
「…………は?」
とりあえず頑張って
みたものの、俺は口説くのが絶望的に下手であった。なのに時雨さんは、放課後毎日、俺に口説くチャンスを与えてくれる。
なんで!? おもしれー男認定された!?
何か抱えたものがありそうな時雨さんとの、友達未満なのに友達のような関係は続いていく。
――そうしてやがて、人の隠しごとには絶対に踏み込みたくない俺にも、踏み込まざるを得なくなるときがやってくるのだった。
ときめきを知りたい女の子は、不器用で、めんどくさくて、かなりの意地っ張り。
口説くのが下手な男の子は、やっぱり不器用で、ちょっぴりめんどくさくて、すこーし意地っ張り。
そんな二人の恋と、友情のお話。
*全26話予定。完結まで毎日投稿*折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-28 20:00:00
110025文字
会話率:40%
王宮で宮廷付き侍女として働く少女エステル。
今年で働き始めて6年目となるベテランの彼女だが、5年前からとあることに悩まされていた。
ーーとある王子様からのストーカー行為に……。
これは、一目惚れしたメイドをさっさと手に
入れたい王太子と、強がりだが自信とイケメンへの免疫のないメイドとの、周りからすると割と最初から結末が見えているじれじれ?ラブストーリーである。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-06-20 20:52:57
31438文字
会話率:35%