貴方とはお友達だからね。
この言葉が口癖の彼女は、人の仄暗い一面を見ても決して幻滅しなかった。
ただ黙って受け入れて『そうなのね』とだけ返す。
何処までも正常に壊れているから、出来る芸当だった。
注意事項1
起承転結はありません。
短編
詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
恋愛経験踏んでないから、こうなるんだよ。
と、言われれば何も言えませんね。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2024-08-26 18:12:57
1025文字
会話率:24%
陸上部の部室に仕掛けた盗撮用のカメラを回収して中身を確認したら、篠宮夏美が平沢あかねを刺し殺すところが映っていた。
平沢は陸上部のボスで部長やってて県大会いくくらいには足が速くてそんな自分を鼻にかけて高圧的な態度をとっていて、他の部員を
巻き込んで篠宮のことをいじめていた。足手まといだとかバカにして本来下級生にやらせるような雑用を押し付けて私物をこっそり盗んで捨てたり売りさばいていた。平沢にはパパ活に手を出してておっさんとメシ食いにいって金貰ってるとかそんな噂まであった。だから二日前から連絡がつかないことを心配してるやつは家族くらいだったのだがこんなことになってたんだな。
映像を巻き戻してもう一度そのシーンを見る。バッテリーの問題で画質のよくないボールペン型カメラの映像が女子更衣室の棚の上の紙袋の中から篠宮の引き攣った顔と平沢の茶髪の後頭部を見下ろしている。音声がないので起こった出来事が正確にわかるわけではないが、絡んでいったのはどうも平沢の方かららしい。そりゃ薄暗くて陰気なあの篠宮って女が、かん高くて威圧的な平沢に自分から絡みにいくはずがない。
次の日から僕は何気なく篠宮を観察し始め、協力者だった藤野と金銭の受け渡しがなくなったことで拗れていく。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2023-03-28 18:31:11
15481文字
会話率:31%
俺は死にたい、ただ死にたい。
家族、幼馴染、知り合いからはほぼほぼ全員に拒絶されてしまっている。
こんな状況で、生きる気なんてさらさら湧いてこない。
だからこそ俺は、身内に迷惑をかけないように死のうと思っている。
始めの頃は、どんな手を使っ
て迷惑をかけてやろうかと考えていたが、そんなのは一か月で消え失せた。
いくら拒絶されるとはいえ、一から育ててくれた親には迷惑をかけられない。
海に飛び込むのもいいかもしれない、自分で買った包丁で自分を刺し殺すのもいいかもしれない。
自殺に本腰を入れ始めた時期に、周囲の人達の様子が変わり始めた。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-01-31 20:00:00
4698文字
会話率:12%
主人公である黒野静次(くろのせいじ)は、ある日の朝、幼馴染である国本空波(くにもとそらなみ)から貸した覚えのないゲームソフトを返される。
その日の午後、友人である里見敬一(さとみけいいち)にそのことを話すと彼は、何かわかったかのように自分
の推理を話し始める。しかし推理の確信に迫ろうとしたところでクラスメイトの達元奏(たつもとかなで)が現れ、里見をナイフで殺してしまう。呆然とする黒野だったが、間髪入れず黒野をナイフで刺し殺す。
その後命を失ったはずの黒野は自分の部屋で目覚める。やけにリアルな悪夢だったとその日は朝から気持ちを引きずる黒野だったが、教科の宿題を忘れから自分が一日タイムスリップしていることに気づく。引き金となった達元に近づく黒野だったがしかし、彼女はなにも知らない様子だった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2018-10-05 14:12:48
9739文字
会話率:35%
かつて、四人の冒険者が魔族の闊歩する西の辺境に分け入り、王国の失われた財宝を持ち帰った。それによって王国は力を取り戻し、ついに魔族を追い払うことに成功した。それから二十年。冒険者のひとり、戦士ゼインは、偏屈な中年になっていた。
ある日、
家に忍び込んだ近所の農婦を、ゼインが刺し殺すという事件が起こる。彼女が盗もうとしたのは、秘宝中の秘宝〈虹の石〉であった。
伝説の英雄と冒険に憧れる若者の旅の物語。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2016-11-28 05:00:00
85022文字
会話率:58%
梨花は、始業式から、リアルな夢に悩まされていた。
それは、新任教師の榊を刺し殺す夢なのだ。
梨花の中にあるリカの記憶が、夢の中でよみがえってくる。
違う世界の中で、彼女は、タクミやアイリたち仲間と絡みながら、彼女がここに来たかった理由の場面
にたどりつく。
それは、とてもシンプルな理由だった。
一方、榊は、梨花の夢に参加しているようだが、その時代の記憶がもどることはない。
いろんな疑問を抱えた榊は、凛の紹介で、ある大学生に会う事になる。
その大学生は、榊が、何故、記憶を取り戻さなかったのか、何故、この世界にいるのか、彼に伝えてくれるのだ。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2015-11-02 13:20:39
35637文字
会話率:47%