主人公の降谷 志文(ふるや しもん)は高校2年生。『元』地元でも有名な不良だった。
中学3年の時に改心したものの、今まで家族にかけてきた迷惑への罪悪感から家族とは別居。猛勉強の末に入学した都内有数の進学校でも中学時代の噂が広まったため友達
もできず、人と接することのない孤独な日常はいつしか彼から笑顔を奪っていた。
そんなある日、彼は街中で不良に絡まれていた一人の少女を助ける。
彼女は自分のことを「現代に残った最後の召喚士」だと語った。
彼女は召喚士としての一族の血が薄れており、人間を媒介にして、その人に召喚するモノの力を「宿す」ことしかできないこと、だから自分と契約してほしいという旨を志文に伝えるが、あまりに荒唐無稽な話を志文は信じられない。
また、志文はかつて何人もの人を傷つけた過去から、拳を握ることが出来ないでいた。
その過去を知ってなお彼女は諦めない。成し遂げたい「未来」があるから。
少女が少年の「過去」を溶かすとき、奇跡の召喚は成され、
少年少女の世界を変える物語が始まる。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-12-31 21:00:00
3780文字
会話率:28%