20XX年
この世界、というよりこの国は、普通ではありえないような大きな改革が起き数十年が経過した。
一つ、公的な職業に『正義の味方』がある事。
一つ、公的な資格に『悪の組織許可証』がある事。
つまり、世界征服を目論む悪の組織と、そ
れに立ち向かう正義の味方が実際に存在しているという事だ。
ただ、資格制となった為、四桁の正義の団体と悪の団体という過剰気味に存在してしまっているが……。
そんな世界に、一人の科学者がいた。
男の名前はDr.テイル。
当然本名ではなく、悪の科学者っぽい名前を自分で付けただけである。
そして、そんなノリが好きなテイルは当然のように悪の組織を立ち上げ、零細弱小組織を生み出した。
わざわざ組織を作り上げ、しかも首領を名乗らず科学者を名乗る。
そんな偏屈かつ変人のテイルだが、残念な事に無能ではなかった。
テイルはこの国でも数少ない、怪人を製造するノウハウを保有していた。
というより、怪人とかにトキメキを覚えるテイルはそのノウハウを使いたいがために悪の組織を立ち上げたフシさえあった。
そんな自称悪の天才科学者テイルは、今日もあんまりやる気のない『優しい世界征服』という建前感満載の適当な野望の為に、悪の組織ライフを満喫しきっていた。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-11-11 01:08:13
907117文字
会話率:36%
平凡な会社員の浩太は目が覚めたら怪人サボテン男に改造されていた。
ドッキリみたいだが紛れもない現実に事態が把握できず戸惑う浩太は思いがけず家庭的で優しい世界征服を企む奴らに促されて気がつくと仮面サンダーとの戦いが始まっていた。
パニクる
浩太に容赦なく迫り来る仮面サンダー!!
果たして浩太の運命は??
そして彼らと仮面サンダーが戦い続ける意外な本当の理由とは…折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-09-21 22:35:27
5200文字
会話率:38%
かつて世界を支配し、恐怖に陥れた魂霊術師。しかし王は時の勇者に討ち果たされ、かろうじて生き延びた小数は世界の片隅で誰に知られることなくひっそりと技術を受け継いだ。いつか再び、自分達が世界を手中に修めることを夢見て。
時は流れて三百年、つ
いに新たな王となるべく生まれた天才が現れた。彼女の名はセレスティナ・ヴォルフシュトラ・グルーツェンラッド。魂霊術を修めた彼女は一門の期待を背負い、下僕と共に故郷を旅立った。三百年の悲願である『世界征服』を果たすために。
……ただし、彼女がとても『優しい』ことを知っているのは、彼女の下僕達だけだった。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2019-08-12 12:00:00
186160文字
会話率:50%