私は、先輩に告白した。今すぐフッてもらうために。
だけど、私の大好きな先輩は、大真面目にこう返してきた。
「そもそも、君が好きな『僕』って、なんのこと? ……本当に、君が何を言っているのかわからないんだ。理解できないものには、答えようがない
でしょう?」
……かくして恋する乙女は、屋上のいつもの場所で、彼女なりの(似非)哲学思考に突入する。
先輩に『貴方が好きです』を理解してもらうために。
それで、今度こそちゃんとフってもらって、この恋心を抹殺するために。
大真面目だけど微妙にズレてる少女たちの、告白却下から始まる似非哲学・百合ラブコメ。
※カクヨムでも同じ作品を掲載予定です折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2020-01-19 23:06:36
44098文字
会話率:42%
練習段階の試作品です
シンギュラリティは人の定義を書き換えた。僕らは皆一様に夢を見る。
世界は間違うことなき本物だと、自身は間違いなく人間であると。
誰1人として現実を疑うこともなく、見える景色を鵜呑みにして僕らは世界に生きて
いる。
根拠は無い。けれども確かに、絶対的な確信を持ちながら。
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コーヒー愛飲家の青年アナトリ。彼の趣味は行きつけの喫茶店で数少ない友人と似非哲学に浸ること。
ある日、非現実的な出来事が唐突に襲いかかり、それをきっかけに彼は『神託』を名乗る老人に出会う。
わけもわからぬまま奇妙な感覚に支配されたアナトリに、老人は告げる。
「君が観ているこの世界は、電脳内にシミュレートされただけの、言わば『模造品の現実』に過ぎないのだ」と――。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2017-04-17 14:19:46
58964文字
会話率:39%
世界の大半は、魔王によって侵略されていた。時代の英雄と呼ばれた誰もが、魔王に滅ぼされた。人類には、もう後がない。悲惨な運命だけが、その世界に口を開けて待っていると、誰もが思っていた。そう、あの時。彼が次代の魔王に君臨するまでは──。
最終更新:2016-11-06 18:05:24
76520文字
会話率:25%